お役立ちコラム
2024年新潟市の不動産売却傾向は?価格傾向や高値売却のコツを丁寧に解説
約76万4,000人が生活する新潟市。
2024年春に駅ビル「CoCoLo新潟」がグランドオープンした新潟駅や空港・新幹線・高速道路などの便利な都市機能と豊かな自然環境を兼ね備え、幅広い世代に支持されている街です。
今回は、新潟市の不動産売却における価格傾向を丁寧に解説します。新潟市で不動産売却を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
新潟市の最新の地価動向をチェック
損をしない不動産売却を実現するためには、最新の地価動向を把握することが重要です。近年は新潟市内各エリアの土地開発が加速していることから、土地の売却動向もこまめに変動しています。まずは、新潟市の最新の地価動向をチェックしていきましょう。
新潟市の公示地価平均は7年連続で上昇
国土交通省が発表している公示地価平均を確認すると、新潟市の地価の平均変動率は2018(平成30)年から7年連続で上昇。
新潟市の2024(令和6)年の公示地価平均は7万1,299円/㎡、坪単価平均は23万5,701円/坪、全国順位は290位という結果でした。1994(平成6)年から2017(平成29)年までは前年よりも下落し続けていたので、ここ数年、新潟市の地価は評価が上昇傾向であることがわかります。
変動率がプラスになっていると前年よりも地価の評価が上がっていることを指し、マイナスになっていると評価が下がっていることを意味します。
【新潟市の公示地価平均(2016年〜2024年)】
年 | 公示地価平均 | 坪単価平均 | 変動率 |
2016年(平成28年) | 6万6,424円/㎡ | 21万9,584円/坪 | -0.75% |
2017年(平成29年) | 6万6,563円/㎡ | 22万0,046円/坪 | -0.43% |
2018年(平成30年) | 6万6,991円/㎡ | 22万1,459円/坪 | +0.09% |
2019年(平成31年) | 6万7,813円/㎡ | 22万4,177円/坪 | +0.66% |
2020年(令和2年) | 6万8,708円/㎡ | 22万7,134円/坪 | +0.80% |
2021年(令和3年) | 6万8,732円/㎡ | 22万7,214円/坪 | +0.00% |
2022年(令和4年) | 6万9,146円/㎡ | 22万8,583円/坪 | +0.37% |
2023年(令和5年) | 7万0,082円/㎡ | 23万1,677円/坪 | +0.73% |
2024年(令和6年) | 7万1,299円/㎡ | 23万5,701円/坪 | +1.03% |
出典:「土地代データ」
新潟市で人気のエリア~公示地価ランキング~
新潟市内8つの行政区別に公示地価を見ていくと、最も人気が高いのは新潟の中心地である新潟市中央区で、公示地価平均は14万3,043円/㎡、坪単価平均は47万2,872円/坪でした。
8位の新潟市西蒲区と比較すると、公示地価平均は約7倍、坪単価平均は約5倍という結果になり、新潟市内でもエリアによって価格が大幅に異なることが分かります。
【新潟市の区別公示地価ランキング】
順位 | 行政区 | 公示地価平均 | 坪単価平均 | 変動率 |
1位 | 新潟市中央区 | 14万3,043円/㎡ | 47万2,872円/坪 | +2.18% |
2位 | 新潟市西区 | 6万1,206円/㎡ | 20万2,334円/坪 | +0.60% |
3位 | 新潟市東区 | 6万0,895円/㎡ | 20万1,307円/坪 | +1.15% |
4位 | 新潟市江南区 | 4万0,000円/㎡ | 13万2,231円/坪 | +1.88% |
5位 | 新潟市南区 | 2万8,900円/㎡ | 9万5,537円/坪 | -0.39% |
6位 | 新潟市北区 | 2万8,788円/㎡ | 9万5,168円/坪 | +0.91% |
7位 | 新潟市秋葉区 | 2万7,181円/㎡ | 8万9,856円/坪 | -0.21% |
8位 | 新潟市西蒲区 | 2万5,922円/㎡ | 8万5,693円/坪 | -1.43% |
出典:「土地代データ」
新潟市内の地価は前年と比較すると8つの行政区のうち、5つの区で価格が上昇。
特に、新潟市中央区は2.08%、新潟市江南区は1.88%と大幅に評価が上がっています。
一方で、新潟市南区・新潟市秋葉区・新潟市西蒲区は地価が下落。特に新潟市西蒲区は1.43%と大きくマイナスという結果でした。
JR新潟駅ビル「CoCoLo新潟」のグランドオープンや、万代広場や周辺の環境整備などに伴い、都市部に新潟市内の人が流れていることが原因の一つであると推測されます。
新潟市で注目されている駅~駅地価ランキング~
新潟市の駅地価ランキングでは、新潟市中央区内の駅に次いで、新潟市西区の青山駅や新潟市東区の越後石山駅が上位にランクインしました。
【新潟市の駅地価ランキング】
順位 | 駅 | 地価平均 | 坪単価平均 | 変動率 |
1位 | 新潟駅 | 14万7,669円/㎡ | 48万8,164円/坪 | +2.15% |
2位 | 白山駅 | 12万8,981円/㎡ | 42万6,384円/坪 | +0.37% |
3位 | 関屋駅 | 10万4,400円/㎡ | 34万5,123円/坪 | +3.08% |
4位 | 青山駅 | 9万5,825円/㎡ | 31万6,776円/坪 | +1.97% |
5位 | 越後石山駅 | 8万3,728円/㎡ | 27万6,788円/坪 | +1.66% |
6位 | 小針駅 | 7万3,462円/㎡ | 24万2,851円/坪 | +0.62% |
7位 | 東新潟駅 | 7万0,266円/㎡ | 23万2,286円/坪 | +1.25% |
8位 | 寺尾駅 | 6万2,680円/㎡ | 20万7,206円/坪 | +0.13% |
9位 | 新潟大学前駅 | 5万3,966円/㎡ | 17万8,402円/坪 | +0.93% |
10位 | 亀田駅 | 5万3,400円/㎡ | 17万6,528円/坪 | +1.78% |
出典:「土地代データ」
1位~10位はすべての駅で地価平均が上昇。
最も高価格なのは再開発が進む新潟駅で、地価平均14万7,669円/㎡、坪単価平均48万8,164円/坪と、他の駅と比較して圧倒的な高値となっています。
新潟市人気エリアの特徴と価格傾向
新潟市で特に人気の高い3エリアについて、さらに詳しく不動産の特徴や価格傾向を紹介していきます。
利便性の高い都市部「新潟市中央区」
令和6年6月時点の人口が約18万人と、新潟市内で最も人口の多い新潟市中央区。
多くのオフィスビルや商業施設など、さまざまな都市機能が整備されているだけでなく、「萬代橋」や「新潟市歴史博物館みなとぴあ」などの歴史的建造物も多く点在しているのが特徴です。都市機能と歴史的景観が共存し、幅広い世代に選ばれています。
【新潟市中央区のエリア地価】
エリア | 地価平均 | 坪単価平均 | 変動率 |
東大通 | 40万6,500円/㎡ | 134万3,801円/坪 | +3.54% |
万代 | 32万8,000円/㎡ | 108万4,297円/坪 | +4.13% |
米山 | 26万6,500円/㎡ | 88万0,991円/坪 | +3.16% |
笹口 | 26万5,000円/㎡ | 87万6,033円/坪 | +3.52% |
古町通 | 18万5,500円/㎡ | 61万3,223円/坪 | -0.21% |
出典:「土地代データ」
新潟駅周辺のエリアは、他エリアと比較して圧倒的に高値という結果になりました。
若年層やファミリー層に人気の高い商業施設が多くある万代シテイ周辺では大型マンションの建設ラッシュが続いています。新潟駅前万代広場のオープンを2025年以降に控えていることもあり、今後さらに人気が高まることが予想されます。
新潟県内の街の住みここちランキング1位「新潟市西区」
大東建託が毎年実施している「街の住みここちランキング2023」で新潟県1位となった新潟市西区も、新潟市内で人気の高いエリアです。
新潟市西区には複数の大学があることから活気があり、さらにスーパーや飲食店、家電量販店、薬局など、学生やファミリー層が住みやすい生活環境が整っています。また、区内には新潟西バイパスがあり、市内外への移動が非常に便利なのも人気の理由です。
【新潟市西区のエリア地価】
エリア | 地価平均 | 坪単価平均 | 変動率 |
青山新町 | 12万4,000円/㎡ | 40万9,917円/坪 | +3.33% |
松美台 | 6万6,500円/㎡ | 21万9,834円/坪 | +0.00% |
寺地 | 6万5,500円/㎡ | 21万6,528円/坪 | +1.08% |
真砂 | 5万4,300円/㎡ | 17万9,504円/坪 | +0.37% |
五十嵐 | 5万1,600円/㎡ | 17万0,578円/坪 | +0.44% |
出典:「土地代データ」
新潟市西区青山エリアは、バスの運行本数が多いことから交通の便が良く、生活しやすいエリアです。JR青山駅もあるので電車による通勤や通学も可能。近くには大型ショッピングモールもあるので、車がなくても十分に生活できます。
また、松美台や寺地(てらじ)、真砂(まさご)は保育所や子育て支援センターも多く立地し、子育てしやすい環境が整っています。保育所から大学まで教育施設がそろっていることもあり、新潟市西区はニューファミリー層からの注目が高まっています。
交通の便が良いベッドタウン「新潟市東区」
新潟市中央区の隣に位置している新潟市東区は、多くの工場がある産業の街。新潟空港や新潟港などもあり、新潟の物流拠点となっています。
JR信越本線・白新線の3駅を有し、国道が通っているため、新潟市中央区へのアクセスが良好。利便性が高く、都市部よりも地下が安価という魅力もあります。
【新潟市東区のエリア地価】
エリア | 地価平均 | 坪単価平均 | 変動率 |
紫竹 | 7万1,000円/㎡ | 23万4,710円/坪 | +1.57% |
出典:「土地代データ」
新潟市東区で最も地価が高いのは「新潟市東区東明5丁目2番5」で8万3,500円/㎡。最も地価が低いのは「新潟市東区津島屋2丁目32番4外」で1万5,400円/㎡でした。
新潟市の不動産売却価格を左右するポイント
新潟市で損をしない不動産売却を行うためには、地域特性を活かした売却を行うことが重要です。不動産売却時に注目したい、新潟市の地域特性および高値で売却できるポイントをご紹介します。
①バイパスへのアクセスの良さ
移動手段は車が中心となる新潟市では、マイカー移動を前提とした立地を重視される人が多い傾向があります。
新潟市都市交通政策課が行った統計調査「にいがたの人の動き 新潟市内都市交通特性調査の結果2024(令和6)年」では、交通手段の割合は自動車が約7割と圧倒的に多い結果となりました。
全国トップクラスの交通量を誇る新潟バイパスは、国道7号新新バイパス・国道8号新潟バイパス・国道116号新潟西バイパスの3路線で構成される地域高規格道路。信号がなくスムーズに移動できることから、通勤やおでかけなど新潟市民の日常生活には欠かせない道路となっています。暮らしを便利に、快適にしてくれるバイパス。新潟市では、バイパスへのアクセスの良さが土地購入の大きなポイントとなっています。
参考: 新潟市都市交通政策課「にいがたの人の動き 新潟市内都市交通特性調査の結果」
②ニューファミリー層が注目するニュータウン
新潟市内では各区でニュータウン開発が進められ注目を集めています。ニュータウンが選ばれる理由は、美しい街並み、利便性の高さ、そして、多くの住民が同時期の入居となるためコミュニティーの作りやすさなどが挙げられます。
さらに、ニュータウン内には広い道路や公園などが整備されていることも多く、開放的な暮らしを実現できます。大型商業施設や病院、学校などの近くに建設される傾向があるため、特に子育て世代にはたくさんのメリットがあるでしょう。ニュータウン周辺の土地をお持ちの方は、高値で売却できるチャンスかもしれません。
③保育所数や子育て支援施設の充実度
程よい都市機能と豊かな自然環境が共存している新潟市は、子育て世代の移住も増えてきているのが特徴。新潟市としてもさまざまな子育て支援制度の実施や、子育てのしやすさの発信などを行い、「子育てしやすい街」として話題を集めています。
特に、「地域子育て支援拠点数:全国1位」「保育所・認定こども園の待機児童:0人」は全国に誇れる実績であり、それを目当てに新潟市への移住を考える子育て世代も少なくありません。
子どもの教育や知育に力を入れている家庭にとっては、保育所数や子育て支援施設の充実度も不動産価値を判断する大切なポイント。子育てしやすい環境の整ったエリアは、今後評価が上がっていくことが予想されます。
まとめ:新潟の不動産売却・買取に関するご相談はニュータウンエステートへ
今回は、新潟市の不動産売却傾向について詳しくご紹介しました。新潟市での不動産売買は地域特性を理解することで、高値での売却が可能です。不動産売却を左右するポイントも参考にしながら価格傾向を把握し、信頼できる不動産会社と共に売却活動を進めていきましょう。
ニュータウンエステートでは、新潟市内を中心に幅広い不動産の売買を手がけております。
譲りたい方から、譲り受けたい方への橋渡しになれるよう丁寧にサポートさせていただきますので、不動産売却を検討されている方はお気軽にご相談ください。
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